「売上はあるのにお金がない…」黒字倒産するサロンの共通点とは?

こんにちは、みけです。

美容系の現場に30年以上携わり、今は「10年続くサロン経営」のための学びを発信しています。

夢を持ってオープンしたサロンが、どんどん廃業していく——

でも、経営の仕組みさえ整えれば、その現実は変えられると信じています。

このブログでは、独立を目指す方や、サロンを始めたばかりの方に向けて、経営の基本のキから分かりやすくお伝えしていきます。

今回のテーマ
  • PLとBSの違い
  • 黒字倒産を防ぐ3つのポイント
  • お金の使い方で意識するポイント
目次

「売上はあるのに、お金がない…」その理由は?

理由はズバリ、お金を上手に回せていないから

サロン経営をしていて、こんな経験はありませんか?

「今月もたくさんお客様が来てくれた。売上も悪くない。
なのに、通帳を見るとお金が全然残っていない…」

実は「いくら稼いだか」だけ見ていても、「お金を上手に回せているか」は分かりません。

倒産する会社の半分は「黒字」なのに倒産しているって、知っていますか?

利益は出ているはずなのに、お金が足りなくて続けられない——そんな状況が実際に起きています。

つまり、「売上」や「利益」だけを追いかけていても、お金が手元に残るとは限りません

じゃあ、何を見ればいいの?

そこで登場するのが、「お小遣い帳」「財産リスト」という2つの視点です。

このあと詳しく説明していきますね。

「いくら稼いだか」だけでなく、「お金をどう回しているか」まで見ること。これが、サロンを長く続けるカギになります。

そもそも「PL」と「BS」って何?

まず、経営でよく出てくる「PL」と「BS」という言葉を、簡単に説明しますね。

PL(損益計算書)= お小遣い帳

PLは、「今月いくら入ってきて、いくら使ったか」を記録したものです。

PLの図解①

お小遣い帳をイメージしてください:

収入:お年玉5,000円、お手伝い代1,000円 → 合計6,000円

支出:ゲーム3,000円、お菓子500円 → 合計3,500円

残り(利益):2,500円

これが「PL」の考え方です。

PLの図解②

サロンで言えば…

収入:売上100万円

支出:材料費・人件費・家賃など80万円

残り(利益):20万円

つまりPLとは、「今月は20万円儲かった!」と分かる帳簿です。

BS(貸借対照表)= 自分の財産リスト

BSは、「今、自分が持っているもの全部」と「それをどうやって手に入れたか」を示したものです。

PLが「ある期間の成績表」なのに対して、BSは「今この瞬間の財産の状態」を映し出すスナップショットです。

自分のお金と借りたお金のバランスが一目で分かります。

BSの図解①

例えば、5,000万円のマンションを買ったとします:

資産(持っているもの):5,000万円のマンション

純資産(自分のお金):1,000万円(頭金)

負債(借りたお金):4,000万円(住宅ローン)

つまり、「5,000万円のマンションを持っているけど、そのうち1,000万円は自分のお金、4,000万円は銀行から借りたお金」という状態です。

BSの図解②

サロンで言えば:

資産:現金、在庫、美容機器、店舗の内装など

純資産:自分が貯めたお金や、これまでの利益の積み重ね

負債:銀行からの借入金、未払いの仕入れ代金など

BSを見ると、「お店が今どれだけの財産を持っていて、その中で本当に自分のお金はいくらか」が分かります

PL脳とBS脳、何が違う?

さて、ここからが本題です。

PL脳は「いくら稼いだか」だけ見る考え方

BS脳は「お金の使い方の効率」まで見る考え方です。

同じ利益20万円でも、元手100万円で稼いだのと、元手1,000万円で稼いだのでは、効率がまったく違いますよね。

でも、PL脳だと…この違いに気づけません。

マンションの例でみるPL脳とBS脳

マンションの例で考えてみましょう。

  • PL脳の人:「マンションを月10万円で貸して、年間120万円の収入!やった!」
  • BS脳の人:「5,000万円のマンションで年間120万円だと、効率は2.4%か…。もっと稼げる使い方はないかな?」
サロン経営でみるPL脳とBS脳

サロン経営で言うと…

  • PL脳:「月商200万円達成!」と喜ぶ
  • BS脳:「200万円の売上のために、在庫や機械にいくら使ってる?もっと効率よく稼げないかな?」と考える

同じ「利益20万円」でも、元手100万円で稼いだのと、元手1,000万円で稼いだのでは、効率がまったく違いますよね。

だからこそ、PL脳だけでなくBS脳も持つことが、サロンを長く続けるカギになります。

黒字倒産を防ぐ3つのポイント

ここまでで、PLだけでなくBS視点を持つことの大切さが分かったと思います!

では、具体的にどんなことを意識すればいいのか

ここからは、今日から実践できる3つのポイントを紹介します。

①「元手でどれだけ稼げているか」をチェック

まず確認してほしいのは、「お店にあるお金や物を使って、ちゃんと稼げているか?」ということ。

どんなに売上が高くても、それ以上に大きな元手を使っていたら効率が悪く、やがてお金が回らなくなります。

簡単な目安をお教えします。

元手に対してどれだけ稼げているかの目安

お店にある全部のお金や物(機械、在庫、現金など)を100として、

そこから年間で8〜10くらいの利益が出ているかどうか

もし5以下だったら、「お金の使い方が下手かも?」というサインです。

たとえば…

  • 300万円の美容機器を買ったのに、月に数回しか使っていない
  • 大量に仕入れた商品が棚に並んだまま

これは、マンションの例で言えば「5,000万円のマンションを買ったのに、空き部屋にして誰も住んでいない」のと同じ。

お金が無駄に眠っている状態です。

元手に対してきちんと利益が出ているか。まずはここを定期的にチェックしましょう。

②安売りしすぎない「値段のルール」を作る

大切なのは、「これより安くは売らない」という最低ラインを決めておくことです。

あれ、お客さん来ないな…

そうだ、半額セールしよう!

——これ、実はとても危険です。

安売りは一時的にお客さんを増やしますが、利益が減ってしまいます

そして一度安売りを始めると、元の値段に戻しにくくなります。

たとえば、次のようなルールを決めてみましょう。

最低限のルールの例
  • カット料金は、材料費や人件費を考えて最低5,000円
  • シャンプー販売は、仕入れ値の2倍以上の値段で売る

「これ以下はダメ」というルールを決めて守る。

それだけで、無理な値引きを防げます。

③在庫は「すぐ使う分だけ」持つ

理想は、「1〜2ヶ月で使い切れる量だけ」持つことです💡

棚に並んでいる商品は「寝ているお金」です。

BSで見ると「資産」に入っていますが、置いているだけではお金になりません

お小遣いで例えるなら…

  • 500円持っていて、すぐ使う → お菓子やゲームが買える
  • 500円持っていて、引き出しに入れっぱなし → 何も買えない

サロンでよくあるのが、シャンプーやトリートメントをたくさん買いすぎること。

いつか使うかもしれないから、とりあえず買っておこう!

——この考えが、お金を眠らせる原因になります。

もし半年以上使っていない商品があったら…

  • セール価格で売る
  • スタッフに買ってもらう
  • 思い切って処分する

「もったいない」と思うかもしれませんが、お金が動かない方がもっともったいないのです!

在庫は「すぐ使う分だけ」!

これを意識するだけで、お金の流れが変わります。

【まとめ】PLだけでなく、BSも見よう

黒字倒産を防ぐには、「稼ぐこと(PL)」と同じくらい「お金を上手に回すこと(BS)」が大事です。

お小遣い帳(PL)では「今月2,500円余った!」と喜んでいても…

実は引き出しに5万円も使っていないお金が眠っていたら…
もっと効率よく使えますよね。

サロン経営も同じです。

今日からできること
  • お店の機械や在庫を見て、「本当に必要?使ってる?」と考える(BS視点)
  • 値段設定のルールを決める(「これ以下では売らない」を決める)
  • 半年以上動いていない在庫をチェックして、処分する(BS視点)

「売上はあるのにお金がない」という状態から抜け出すために、PLだけでなくBSも意識してみてください。

小さな積み重ねが、長く続くサロン経営の土台になりますよ!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私は、あなたのサロンが3年後も・10年後も、続いていることを願っています。

技術×AI×方針書の力で、正しい経営判断ができるようになる——

そのお手伝いができれば、これ以上嬉しいことはありません。

何か気になること、不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

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美容専門コンサルタント みけ

経営相談タイムチャージ制10分3,300円|香川県&zoom|現場30年

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この記事を書いた人

美容専門コンサルタント|現場30年
法人経営16年・個人サロン経営11年。
サロンオーナー向けに、売上・集客・スタッフ・方針書づくりを発信しています。

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