こんにちは、みけです。
美容系の現場に30年以上携わり、今は「10年続くサロン経営」のための学びを発信しています。
夢を持ってオープンしたサロンが、どんどん廃業していく——
でも、経営の仕組みさえ整えれば、その現実は変えられると信じています。
このブログでは、いま売上やお金のことで悩んでいる方はもちろん、
独立を目指す方や、サロンを始めたばかりの方にも、
経営の基本のキから分かりやすくお伝えしていきます。
見落としがちな3つの数字とは?
- 運転資金6ヶ月分を用意すべし!
- 生活防衛資金と事業資金を分けるべし!
- 損益分岐点を把握すべし!
【結論】本当に必要な開業資金は、自宅サロンでも約470万円
自宅サロンで開業する際は、約470万円の開業資金が必要です。
「300万円あれば開業できる」って聞いたのですが、足りませんか?
「ホームサロンなら100万円」
「テナント店舗でも300万円」
よく聞く開業資金の目安ですね。



でも、この金額だけを信じて開業すると、3ヶ月後にお金が足りなくなります。
なぜなら、多くの人が「初期費用」だけを計算して、「その後のお金」を考えていないからです。
今回は、開業前に必ず計算すべき「見落としがちな3つの数字」をお伝えします。
見落としがちな数字3選


開業資金を計算するときに見落としがちな数字は、次の3つです。
- 運転資金(6ヶ月分)
- 生活防衛資金
- 損益分岐点
運転資金はなんとなくわかるけど、あとの2つがよくわかりません…



大丈夫。今からひとつずつ解説していきます。
見落としがちな数字①運転資金6ヶ月分


結論:開業資金は「初期費用 + 運転資金6ヶ月分」で考える
開業資金というと、多くの方が「初期費用」だけを思い浮かべます。
でも、用意すべきお金はもうひとつあります。
それが「運転資金」です。
運転資金とは、売上が安定するまでの間、お店と生活を回し続けるためのお金のことです。
サロンを経営していくためには、初期費用を準備しただけでは絶対に足りません。
まず、開業の初期費用の例を紹介します。
| 施術ベッド・機器 | 50万円 |
| 内装・装飾 | 30万円 |
| 備品・消耗品 | 10万円 |
| 広告費 | 10万円 |
初期費用を準備できたら開業できるんじゃないんですか?



残念ながら、これだけで足りません。
なぜなら、開業した日から毎月お金が出ていくからです。
| 材料費・消耗品 | 2〜3万円 |
| 光熱費 | 1〜2万円 |
| 広告費 | 1〜2万円 |
| 通信費 | 0.5〜1万円 |



さらに、あなたの生活費も必要です。
開業してすぐに売上が立つわけではありません。
売上が安定するまで、最低でも6ヶ月かかります。
現実的な売上の予測を次にまとめました。
| 1ヶ月目 | 売上5万円(お試し客のみ) |
| 2ヶ月目 | 売上10万円 |
| 3ヶ月目 | 売上20万円 |
| 4ヶ月目 | 売上30万円 |
最初の2ヶ月は、固定費分を稼げるかかどうかも怪しいくらいなんですね…



そのとおり。
自分の生活費分も確保しておかないと、余裕がなくなってしまいます。
運転資金の計算方法
運転資金 = (月の固定費 + 生活費)



運転資金は6ヶ月分ほど用意しておくと安心です。
内訳
- 固定費: 8万円/月
- 生活費: 20万円/月
(固定費8万円 + 生活費20万円) × 6ヶ月 = 168万円
つまり、本当に必要な開業資金は…
初期費用100万円 + 運転資金168万円 = 268万円



「100万円で開業できる」という情報は、運転資金を無視した危険な数字だとわかっていただけましたでしょうか。
見落としがちな数字②生活防衛資金





開業資金を考えるときに、もう一つ意識してほしいのが生活防衛資金です。
生活防衛資金は、事業資金と分けて確保しましょう。
「貯金300万円あるから、全部サロンに投資しよう!」
これは絶対にNGです。
貯金は、「事業に使うお金」と、「あなたと家族の生活費」の2つに分けてください。
この「あなたと家族の生活費」が、生活防衛資金です。
生活防衛資金 = 何があっても守る、あなたと家族の生活費
目安は生活費の6〜12ヶ月分です。
月の生活費が20万円なら…
- 最低ライン: 20万円 × 6ヶ月 = 120万円
- 理想: 20万円 × 12ヶ月 = 240万円
この生活防衛資金は、絶対に事業に使ってはいけません。
なぜ分ける必要があるのか?
サロン経営には予期せぬトラブルがつきものです。
- 機械が壊れて修理費20万円
- 集客がうまくいかず売上ゼロの月
- 病気やケガで働けない



もし全財産を事業につぎ込んでいたら…?
トラブルが起きた瞬間、生活が破綻しちゃいますね…
事業を守るために、まず生活を守る必要があるのです。
正しいお金の分け方
| 正しい使い方 | 間違った使い方 |
|---|---|
| 生活防衛資金: 200万円(生活費10ヶ月分) | 事業資金: 400万円 |
| 事業資金: 200万円 | 生活防衛資金: 0円 |
事業資金が足りない場合は、開業を延期してもう少し貯金を増やすのが正解です。



無理に開業して3ヶ月で潰れるより、準備を整えて10年続ける方がよほど賢明ですよ。
見落としがちな数字③損益分岐点


損益分岐点とは、「赤字でも黒字でもない、トントンの売上」のことです。
損益分岐点 = 固定費 + あなたの生活費
①②が「開業前に貯めておくお金」だったのに対して、 損益分岐点は「開業してから、毎月クリアする数字」です。



気が早いと思われるかもしれませんが、
開業前に「毎月いくら売れば生活できるか」を出しておきましょう。
開業前に計算しないと、「頑張ってるのに生活が苦しい…」という状態になります。
なぜ、開業前に計算するのか?
理由は2つあります。
- 知らないまま開業すると、「頑張ってるのに生活が苦しい」状態になるから
- この数字が出れば、貯めるべき金額も決まるから
ひとつずつ解説します。
理由1:知らないまま開業すると、「頑張ってるのに生活が苦しい」状態になるから
毎月いくら必要かを知らずに走り出すと、忙しさと手元のお金が結びつきません。
予約が埋まっているのに生活が楽にならない、という状況になります。
その原因はたいてい、損益分岐点の数字を出していないことです。
理由2:この数字が出れば、貯めるべき金額も決まるから
実はこの損益分岐点、①の運転資金と同じ計算をしています。
損益分岐点 = 固定費 + あなたの生活費
内訳
| 固定費(材料費・光熱費・広告費など) | 8万円 |
| あなたの生活費 | 20万円 |
損益分岐点=28万円
つまり、月28万円以上売らないと、生活できないということです。
「本当に達成できるか?」を確認する



では、その28万円は本当に達成できるでしょうか?
90分エステコース12,000円で考えてみます。
- 28万円 ÷ 12,000円 = 約24人
- 月22日営業なら、1日1人強
1日1人なら、いけそう!
そう思いますよね?
でも、注意が必要です。
開業直後は1日0〜1人が現実なので、この数字はギリギリ達成可能なラインです。
だからこそ、運転資金6ヶ月分が必要になるんですね…
もし損益分岐点が高すぎる場合



もし損益分岐点が高すぎる場合は、開業前に手を打ちましょう!
- 固定費を下げる
- 単価を上げる(12,000円 → 15,000円)
- 生活費を見直す(20万円 → 15万円)
開業してから慌てるのではなく、開業前に「達成可能な数字」に調整しておくことが大切です。
【まとめ】開業前に計算すべき3つの数字


多くの人が「初期費用」だけを見て開業しますが、それでは3ヶ月後にお金が尽きます。
開業前に計算すべき数字は次の3つです。
- 運転資金(6ヶ月分)
- 生活防衛資金
- 損益分岐点
| 生活防衛資金 | 生活防衛資金 | 損益分岐点 |
| (月の固定費 + 生活費) × 6ヶ月 | 生活費の6〜12ヶ月分 | 固定費 + 生活費 |
| 自宅サロン: 約168万円 | 月20万円なら120〜240万円 | 本当に達成できる数字か確認 |
- 生活防衛資金は絶対に事業には使わない
自宅サロンでの開業で本当に必要な開業資金は約450万円
ここまでお話してきた3つの数字を踏まえて、自宅サロンでの開業で本当に必要な開業資金を計算してみましょう。
- 初期費用: 100万円
- 運転資金: 168万円
- 生活防衛資金: 200万円
全部を合わせると468万円。
「え、そんなに!?」と思ったかもしれません。
でも、準備不足で3ヶ月後に閉店するより、しっかり準備して10年続ける方が絶対に良いですよね。


- 自分の損益分岐点を計算する
- 運転資金6ヶ月分を貯める計画を立てる
- 生活防衛資金を確保する
お金の準備は、夢を守る準備です。
焦らず、1つずつクリアしていきましょう!



最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
私は、あなたのサロンが3年後も・10年後も、続いていることを願っています。
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美容サロン再生専門コンサル みけ
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